ラスト1行に「あ゙っ」って声がでた。
こんなお話(ネタバレなし)
渋谷で新しい香水ブランド「ミリエル」を売り出すため、広告代理店が仕掛けたのは口コミ戦略。女子高生たちに「ミリエルをつけていると恋が叶う」「ニューヨークから来た殺人鬼レインマンはミリエルをつけている子を狙わない」といった噂を広めさせます。この都市伝説は瞬く間に広まり、香水は大ヒット。しかし、やがて噂が現実となり、足首を切り落とされた少女の遺体が発見されます。
果たしてこの事件は偶然なのか、それとも誰かが噂を利用した計画的な犯行なのか?真相を追う刑事たちの捜査が始まります。
レインマンって誰なのか?
そして、本の帯にある「ラスト1行」とは、いったい!?
感想
口コミマーケティングをテーマにしたサイコ・サスペンスで、情報の力とその怖さを巧みに描いた作品です。特に、渋谷の女子高生たちが織りなす「警察も知り得ない情報ネットワーク」がすごくリアルで大人と子どもの境界線がはっきりと見える感じでした。
ここからネタバレ
ここから重大なネタバレのため、未読の方はご注意ください。
「きもさぶ」。この一言が全部持っていきました。
この一行によってハッピーエンドと思われた結末が一転し、後味の悪さと衝撃が強すぎです。
お父さんと接する表の顔と殺人まで犯す裏の顔。
ドトールでコーヒーを飲みながらエンディングを迎えましたが、思わず声がでました。
隣のお姉さんから怪訝そうに見られました。
足首を切る殺人犯「西崎」の変態っぷりも大したものですが、それ以上に、女子高生たちの無邪気な悪が恐ろしかったですね。
レインマンは脇役って思えるくらい。
彼女たちは広告代理店によって噂を広める役割を担いますが、その無邪気さゆえに悪意ある行動にも手を染めてしまいます。例えば、麻生や杖村へのチェーンメールによる嫌がらせや、「タンツボ」と呼ばれる陰湿な行為など、大人顔負けの残酷さを見せます。
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ほんとにおすすめします!私は読了後、たくさんのサイトでどんな評価がされているかを調べ倒しましたが、酷評は殆ど見られませんでした。
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